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株式会社 フルカワ
お菓子で人をつなぎ、地域を面白くする。株式会社フルカワ、次の一歩
はじめに

長崎県を中心に70年以上にわたりお菓子の卸売・小売を営んできた「株式会社フルカワ」。その本社一階に構える直営店 オカシノフルカワ は、地域の子どもたちや家族をつなぐ場所として親しまれてきました。さらに近年では、問屋としての強みを活かしながら食のセレクトショップ ful TABLE & IDEA(フルテーブルアンドアイディア) を立ち上げるなど、事業の幅を広げています。今回の採用では、主にオカシノフルカワでの配属を前提としながら、教育の一環として ful. にも関わってもらう流れを想定しています。
本稿では、会社の歴史、経営者の思い、事業展開、そして求める人材像を通じて、あなたがこの会社でどのように成長できるかを伝えたいと思います。
フルカワの歩み ― 創業から現在まで

創業のきっかけと成長
フルカワは、1951年1月、戦後の混乱期に、母方の祖父とその兄弟によって立ち上げられた「有限会社古川兄弟商会」。当初は佐世保市内でお菓子の卸売業を営んでいました。やがてさせぼ四ヶ町商店街に「お菓子のデパート 銭屋」を開き、小売にも進出。その包装紙のセンスも評判を呼び、繁盛を極めます。
1967年には長崎市赤迫に支店を設置。大手スーパーとの取引も始まり販路を拡大しましたが、その後の流通構造変化などで売上が低迷。一方で、菓子問屋業界全体が縮小するなか、フルカワは生き残りをかけ、1973年に姉妹会社「株式会社フルカワ」を設立。2009年には合併・再編を経て、現在の形となりました。
さらに、2014年には本社を大村市に移転。流通拠点の再編や拠点強化を図りつつ、変化する市場環境にも対応していく準備を進めています。
“人との巡り合い”を大切にして

歴代経営者が強く意識してきたのは、「人との関わり」や「利他の精神」。会長である古川芳和さんは、元々通信機器や建設業界を経験後、33歳でフルカワに入社しました。営業経験や人脈を活かして得意先を拡げ、会社が苦境に陥った際には自ら給料を削るなどして再建を果たします。
現会長は、「人との出会いに導かれてきた」「利他の心で行動することが、巡り巡って自社を支えてくれる」と語ります。 社長を息子の洋平さんへ譲り、現在は会長として見守る立場にあります。
現代表取締役社長の古川洋平さんも、問屋業という立場にとらわれず、新たな価値を見出すことを目指しています。卸・小売両輪を活かした企画商品やオリジナル商品の開発、販路拡大、キャラクター展開など、試行錯誤を重ねながら「おもしろい菓子問屋」を模索しています。
洋平さんは、「働くこと」が自己承認や学び、発想力を生む場であってほしいと考えており、単なる対価獲得ではない“面白み”を共に創ることを社員に望んでいます。
直営店「オカシノフルカワ」とセレクトショップ「ful.」

オカシノフルカワ
本社1階のショップ「オカシノフルカワ」では、フルカワが卸す多様なお菓子を直接販売。駄菓子から地域のお菓子まで幅広く扱い、地元の子どもたちが集まる場所になっています。
また、「くいしんぼうパック」などの詰め合わせや、製菓会社とのコラボによるオリジナル商品、地元密着型の商品ブランド「九州じげもん街道」なども手がけ、卸売業者としての強みと直販の魅力を掛け合わせています。
オカシノフルカワは、消費者の手元に直接届く“顔の見える店”として、地域の存在感を持つ場です。

ful.(ful TABLE & IDEA)
「小さじいっぱいのアイデアで、毎日のルーティンを楽しく」──このコンセプトのもと、食のセレクトショップ「ful.」が立ち上がりました。
ful. は、海外輸入食品、オーガニックナッツ、ドライフルーツ、素材100%商品など、日々使いたくなる・ちょっと珍しい食品を扱います。 また、料理人と一般の人が混在した場づくりやワークショップなど、出会いや発見を創出する場も目指しています。
ful. のロゴは “u” をスプーンに見立てるデザイン。「小さじいっぱいの暮らしのアイデア」を象徴しています。
ful. は、これまでの菓子卸売・小売の枠を超えた新たな表現の場であり、フルカワの未来方向性を示すチャレンジでもあります。
採用・配属構想 ~あなただからできること~

今回の採用においては、まず オカシノフルカワ を主な配属先としつつ、ful. にも携わっていただきます。教育制度・経験を通じて、卸売・小売・企画・発信のスキルを総合的に身につける流れを想定しています。
以下は、配属イメージや期待される役割、成長機会です。
主な配属先:オカシノフルカワ

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店頭での接客、在庫管理、商品補充、陳列企画
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詰め合わせ商品やオリジナル商品の企画補助
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地域イベント対応、ワークショップなどの店内催事運営
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顧客や地元団体などとの関係構築
直販を強化する拠点として、お客様との接点が最も近い場所であり、会社の顔としての役割も期待されます。

教育の一環としての ful. 関与
- 選定商品の調達・仕入れ補助
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売れ筋販路や商品の企画立案
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イベント・ワークショップの企画運営
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発信・広報(SNSや展示会など)
ful. は新しい試みが多く、好きなアイデアを反映させながら運営できる面白さがあります。
経験を通して得られる力
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卸売業と小売業の両輪を理解できる実務経験
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商品企画、売場構成、販路戦略、広報発信などの実践力
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地域密着ビジネスの感覚、顧客理解力
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若手でも裁量が与えられる環境で「考える力」「提案力」を鍛える
理想とする人物像
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お菓子・食に対する興味・好奇心
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コミュニケーションを楽しめる人
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自発的に動ける姿勢、提案できる意欲
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チームとともに課題解決できる協調性
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新しい挑戦に対する前向きさ
経営層も、「働くことを通じて人生に+αを」と考えており、社員の個性や発想を尊重しながら共に成長したいという想いがあります。
伝えたいこと

現在、菓子業界を取り巻く競争環境は変化しています。利益率の低い商品ばかりでは先行きに不安がある中で、ful. のような新領域を育て、卸売という土台を活かして複数の収益軸をつくることが必要とされています。
若手の新たな視点や動きが、これまでの枠を超えた展開を生む原動力になると期待されます。また、社員一人ひとりが「面白さ」や「学び」を感じながら働けることを大切にしており、受け身ではなく主体的に動く人材を求めています。オカシノフルカワ(株式会社フルカワ)は、単なる菓子問屋でも単なる菓子店でもありません。「お菓子の国」をつくるような、遊びと学びと笑顔を届ける場を目指す企業です。直販店で地域とつながりながら、セレクトショップで新しい食の価値を発信し、「面白い菓子問屋」として進化し続けたいと考えています。
あなたには、「お菓子」と「食」に関わる実践の場を通じて、卸売・小売・企画・発信といった幅広いスキルを育んでいただきたいです。人との関わりを大切にし、アイデアと思考を重ねて「次の一手」を生み出す存在になってほしいと思います。
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